新宿第一生命ビル内郵便局の風景印(東京都新宿区)
【使用期間】昭和56(1981)年2月5日~
【図案説明】やわらぎの像と第一生命ビルを描く
東京都新宿区・新宿第一生命ビル内(しんじゅくだいいちせいめいびるない)郵便局の風景印です。
平成22(2010)年に「新宿第一生命ビル」から現在の「小田急第一生命ビル」にビルの名称が変わっていますが、局名は改称しなかったのですね。
翼を広げたような形に見えますが、直角二等辺三角形をした二つのビルがシンメトリーに並んでいます。向かって右側が小田急第一生命ビル、左側はハイアットリージェンシー東京というホテルです。ハイアットリージェンシーは昔、センチュリーハイアットという名前でした。
コンクリートジャングルなどと称される東京の都心部にも、広い緑地がいくつかあります。超高層ビルが立ち並ぶ新宿副都心、その西側にある新宿中央公園もその一つで、面積は約88,000m2。昭和43年開園というこの公園には、「ナイアガラの滝」や「白糸の滝」もあれば「ジャブジャブ池」もあり、近くの住民や、オフィス街で働くサラリーマンたちが一日中集っています。
新宿中央公園にはいくつかの彫刻があり、そのうち、公園のほぼ中央にあるのが「やわらぎの像」です。
ただ、台座には「やわらぎの像」とは書いておらず、「燮」とあります。モニタ上では文字がつぶれてよくわかりませんが、これは漢字検定1級の配当漢字で、音読みは「ショウ」、訓読みは「やわら(げる)」です。知らなければ読めません。命名したのは評論家の草柳大蔵氏だそうです。
作品は栃木県出身の彫刻家・佐藤健次郎氏によるもので、昭和51(1976)年に製作されています。年譜によるとこの方は昭和6年生まれ、奇しくも日本で最初の風景印が登場した年です。
この像について、興味深い文章がありましたので引用します。
この像の彫刻家は、私の高校の一級上の佐藤健次郎氏である。彼にこの像のモチーフを聞いた。彼は次のように説明した。
母と子はそれぞれに人間の主体性を示して、離してもよかった。しかし、腕によって人間の連帯を示した。だから、普通、日本の母親が子供を抱えるようにべったりしていない。この像の背後から見える遠景には高層ビルが林立している。窓々はそれぞれ企業群であろう。
企業群に、この母子像は燮を求めているようである。
(「交渉学」Facebookページより)
彫刻は1点モノ、と思っていましたが、同じ像が岡山市と倉敷市にもあるとか。なお、新宿中央公園にはほかに「絆」「髪」「瞭」という3つの像があり、なんとなく連作かと思わせますが作者は異なります。
普段、あまり気に留めることのない道ばたの彫刻も、そこにある理由や作者の想いなどを知ると、今までとはまったく違って見えてくるから不思議ですね。
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