郵頼は要注意!郵便料金改定で変わること
4月1日、消費税率が8%に引き上げられるのに伴い、約20年ぶりに郵便料金が改定されます。
これまで50円だった第二種(はがき)料金が52円、80円だった第一種(封書)料金が82円、などとなるわけですが、もちろん風景印などの記念押印にも影響があります。
なお、基本的な押印方法はこれまでと変わりませんので、詳しくは「風景印とは?」のページをご参照ください。
風景印を押印するにはいくら必要?
風景印などの記念押印(郵便物として差し出さずに、収集目的で押印してもらうこと)には、従来通り、第二種郵便料金相当額以上の切手を貼った台紙等が必要です。
改定後の第二種郵便料金は52円ですので、新しく発行される新料額52円の通常はがきを使用するか、台紙等に合計52円分以上の切手を貼ることになります。
なお、引受消印(差し出す郵便物に押印してもらうこと)の場合は、それぞれの郵便物に該当する郵便料金分以上の切手を貼ってください。
旧料額50円の通常はがきはもう使えないの?
そんなことはなく、50円の切手やはがきも、もちろん使えます。その場合は、新料額との差額2円以上の切手を貼ればOKです。
今回、差額分の加貼用として新たに2円切手が発行されましたので、料額印面50円の通常はがきや50円切手を使う際は、この2円切手を加貼すれば今までと同様に使用できます。
なお「それなら差額の2円を別途現金で払えばいいのでは?」と思うかもしれませんが、これはできないとのこと。旧料額の通常はがき等には、必ず差額2円分以上の「切手」を貼付する必要があります。
以前の料金改定時には「料金収納印」(別途差額を現金で支払った際にその証明として押される印)が使用されたことがありますが、今回は使用されないそうです。
記念押印するには料金の合計が「52円以上」になっていればよく、52円ぴったりである必要はありませんから、本来52円で済むのに80円切手を貼るなんてもったいない……なんて言わずに、ぜひ工夫して楽しむことをおすすめします。
ただ、風景印の図案に合った50円切手をけっこう持っているのですが、それらがそのままで(2円分加貼せずに)使えなくなってしまうのはちょっと残念ですね。
郵頼は要注意!
ところで、3月中に差し出す郵頼(郵便で記念押印を依頼すること)の場合は、ちょっと注意が必要です。
たとえば、4月1日に使用開始となる風景印の押印依頼を3月中に差し出す場合は次のようになります。
- 送付にかかる送料→旧料金
- 押印を希望するはがきや貼付する切手→新料金
- 返送用封筒に貼付する切手→新料金
差し出すときはまだ現行料金ですが、押印時は新料金になっていますので、押印を希望するはがきや、台紙に貼る切手、返送用の封筒に貼る切手には注意しなければならないわけです。
万一不足した場合、基本的には押印してもらえませんので、十分チェックしてくださいね。
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