河合郵便局の風景印(奈良県北葛城郡河合町)
五穀豊穣祈願の神事「砂かけ祭」を描く
【使用期間】平成24(2012)年10月1日~
【図案説明】廣瀬大社本殿と砂かけ祭
奈良県北葛城郡河合町・河合(かわい)郵便局の風景印です。
法隆寺に近い場所にある河合郵便局は、昭和12(1937)年の開局。戦前から続く郵便局です。
返信に同封されていた局作成の説明文によると、この地域のことが次のように書かれています。
河合町川合は、地名の通り奈良盆地を流れるほとんどの河川が合流する境地で、この土地を守る水神が廣瀬大社であり、大和川対岸には、世界遺産の法隆寺もあり、水運の川合浜として栄えました。
たしかに地図を見ると、この河合町付近を東西に横切る大和川に、何本もの支流が合流しているのがわかります。
「河合(川合)」という地名は、まさにその地形を表したものなのですね。
また、廣瀬大社についての説明は次のようなものです。
砂かけ祭りで有名な広瀬大社は、日本書紀にも出て来るほど歴史は古く、創建は崇神天皇9年(紀元前89年)と言われており、天武天皇は、龍田大社、廣瀬大社にて風水を治め奉る事により、国家安泰を祈願されました。
紀元前の創建とは、さすが歴史ある土地柄ですね。
「砂かけ祭」は、五穀豊穣、無病息災を祈願して年一回開催される廣瀬大社の神事で、登場人物が参拝者と砂をかけあうという珍しいもの。
この砂は雨に見たてていて、砂が沢山飛び交うほど雨が沢山降り、豊作になると言われております。また、砂にかかると厄除けになるともいわれております。(廣瀬大社ホームページ)
なお、今年の砂かけ祭は2月11日に開催…おお、なんと明日ですね(^^)
しかし、訪問にしろ郵頼にしろ、こうした図案の解説文などをいただける郵便局というのはホントに数少ないです。
そもそも、その土地の名所旧跡、風俗文化を広く知らしめるために作るのが風景印で、その図案を選んだのには必ず理由があるはずです。
その目的を考えれば、もう少しその図案を作成した理由などの周知に力を入れてもよいように思うのですがどうでしょうか。
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