とび色の誘惑

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前島記念池部郵便局の風景印(新潟県上越市)

   

郵便の父生誕の地に建つ郵便局

前島記念池部郵便局の風景印

【使用期間】平成元(1989)年12月13日~
【図案説明】前島記念館と前島密銅像
【使用切手(左)】前島密生誕150年記念/昭和60年発行
【使用切手(右)】前島密/現行普通切手

前島記念館前の前島密像

大正5年に造られ、紆余曲折を経て当地にたどり着いた前島密像(クリックで拡大)

新潟県上越市・前島記念池部(まえじまきねんいけべ)郵便局の風景印です。

この「前島」とはもちろん、「日本近代郵便の父」前島密(まえじまひそか)のことで、その生家跡地の向かいにあるのがこの郵便局。

郵趣ファンなら一度は訪れておきたい、いわば聖地のようなところ…というのは少々言い過ぎかもしれませんが、ずっと気になっていた場所でした。

生家跡には「前島記念館」(日本郵政株式会社郵政資料館分館)があり、前島密に関する貴重な資料が収蔵、展示されています。

図案にも描かれている記念館前の銅像は、今から約100年前の大正5(1916)年、東京・銀座にあった逓信省構内に建てられたもの。

密が80歳になったのを記念して100名近い人々からの寄付金により製作され、除幕式には、大隈重信首相や渋沢栄一も列席して演説するなど、盛大なものだったそうです。

関東大震災(大正12年)により逓信省の庁舎が焼失したため、銅像は逓信博物館(東京・飯田橋)に移設、戦時中は金属物資として供出されたもののそのまま返還され、その後当地に引き取られてきたという、数奇な運命をたどったものなのだとか。

そうしたことを知ったうえでもう一度銅像を眺めると、歴史の重さを感じることができます。

郵便局舎の隣には記念館の別館がありますが、こちらの中はガランとしており展示物もほんのわずかだったので少々寂しい気も。

ともあれ、普段は買わないポスト型はがきを買って風景印を押してもらったり、知人にはがきを出したりと、なかなか充実した訪問となりました。

前島記念館

前島密生家跡に建つ前島記念館

前島記念池部郵便局の局舎

前島記念池部郵便局の局舎。道を挟んだ向かい側に上の記念館がある

前島記念池部郵便局の風景印

【使用切手】郵便切手の歩みシリーズ第1集/平成6年発行(クリックで拡大)

▼参考
前島記念館(上越市)
上越偉人探訪・前島密(上越市)
前島密一代記(郵政資料館・所蔵品 資料紹介と解説)
郵政資料館研究紀要(平成21年度創刊号)

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 - 風景印(日本)

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